2003年5月3日(土)「しんぶん赤旗」
【ワシントン1日遠藤誠二】ブッシュ米大統領は一日、米西海岸のサンディエゴ海軍基地に帰還中の空母リンカーンの艦上で、イラクでの「戦闘」が終結したことを宣言する演説を行いました。
同大統領は、「大きな戦闘は終わった」と言明する一方で、イラクのフセイン政権指導部の捕捉や大量破壊兵器の発見、イラクの復興、民主化など「困難な仕事がある」とも述べました。
またイラク戦争はこれからも続くことを指摘、「われわれ連合は仕事を終えるまで(イラクに)残る」とし、米軍による占領、戦闘活動を含めた干渉と支配の継続を公言しました。
また、「依然として継続するテロ戦争における一つの勝利である」とのべ、イラク侵攻は一昨年九月の同時多発テロ後に始めた対テロ戦争の一環であることを主張、さらに今後とも先制攻撃戦略に基づく戦争を一方的に行う構えを示しました。