2003年5月5日(月)「しんぶん赤旗」
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腕に「NO WAR」のペイント、ほおにはハートのシール。未来の日本と世界をつくっていくのは私たち高校生と四日、東京・渋谷区の宮下公園で「5・4全国高校生平和大集会」が開かれました。イラクで救援活動をした看護師や韓国で運動している青年も参加。「高校生はイラク戦争を絶対に許さない。人と人とが殺し合う戦争への協力は拒否します」とするアピールを採択しました。
集会には北海道から沖縄まで、八百人が集まりました。実行委員長の白木真帆さん(三年生)は「私たちの集会の意味は、二十一世紀に戦争のない平和のルールがある世界にすることにあります。一人ひとりの発言を大きな声にしていきましょう」と訴えました。
参加者は「戦争か平和か、私たちの選択が未来をきめる」(神奈川県)、「ここにいることに誇りをもつ」(兵庫県)と思いを語りました。
日本ボランティアセンターの看護師、吉野都さん(29)がイラクの現状を報告。「いまでもイラクの病院にはクラスター爆弾の被害にあった子どもたちが運び込まれています。しかし、電気も通っていないし水も足りない、スタッフもいない。戦争では弱い命が脅かされることを忘れてはいけません」と語りました。
韓国で青年運動をしているカン・ハンさん(19)は「命を奪う権利がだれにあるのか」とアメリカを批判。「未来は私たちの声と行動がつくる、というみなさんのメッセージに共感します」とあいさつして、大きな拍手につつまれました。
集会後、代々木公園までピースウオーク。ラップ調コールなどでにぎやかにアピールしました。