2003年5月7日(水)「しんぶん赤旗」
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「将来に禍根を残さぬたたかいを」−−政府・与党が週内にも有事法案の衆院通過を狙う緊迫した情勢のもと、「STOP! 有事法制 市民と連帯する議員激励集会」が六日、国会近くの星陵会館で開かれました。日本共産党の市田忠義書記局長、社民党の土井たか子党首らがあいさつし、約三百人の参加者と国民的規模のたたかいを急速に広げ、廃案に追い込む決意を固め合いました。
開会あいさつした全日本海員組合の福岡眞人政策教宣局長は「(政府は)『協力』というが、実際には戦争への強制動員と同じだ」と批判。
日本弁護士連合会の有事法制対策本部の小山達也弁護士は「有事法制は明らかに憲法、国際諸人権規定、国際条約に反する。だから、日弁連は骨の髄から反対している」と強調しました。
日本青年団協議会の渋谷隆事務局長は「戦前、私たちは戦争に仲間を駆り立ててきた苦い経験がある。仲間を戦争協力させる法案には、地域から反対の声をあげていく」と発言。「戦争反対・有事法案を廃案へ!市民緊急行動」の富山洋子氏は「手を組み、小泉政権を引きずり降ろす大きなうねりを」と訴えました。
日本山妙法寺の武田隆雄氏は「アメリカの先制攻撃で何でも解決するとの迷信が広がっている。この迷信を払いのけよう」と呼びかけました。
航空労組連絡会の内田妙子議長は「有事法制は国民、労働者の人権を根こそぎ奪うものだ。今日から死に物狂いで国会を包囲する運動にとりくんでいきたい」と決意を語りました。
このほか、国会議員では、民主党の生方幸夫衆院議員、無所属の川田悦子衆院議員があいさつ。
集会は陸・海・空・港湾労組二十団体、「戦争反対・有事法案を廃案へ!市民緊急行動」、平和をつくり出す宗教者ネット、平和を実現するキリスト者ネットが主催しました。