2003年5月10日(土)「しんぶん赤旗」
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「有事法制なんかいらない」─。イラク戦争に反対して行動してきた団体が九日、国会で合同記者会見をしました。
グローバルピースキャンペーンの、きくちゆみさんはアメリカの戦争体質を痛烈に批判したマンガ『戦争中毒』の「監訳」者です。「アメリカはイラク攻撃を先制攻撃ではなく国家防衛と認識している。有事法案の条文もこれに似ている。アメリカの戦争に協力する有事法制のねらいは明らか。日本は平和憲法をアメリカに伝え、国際法にのっとった解決の方法を示すべき」だと話しました。この日、きくちさんの呼びかけで有志十五人が国会議員百七人に『戦争中毒』を配布しました。
「憲法九条のすばらしさをイラクで体験してきた」という相澤恭行さん(31)はイラク国際市民調査団員としてイラク戦争に反対しました。「米兵と交渉したとき、こっちが非武装だったから向こうも安心していた。もし銃を持っていたら撃たれていたと思う。有事法制は相手を信じていない考え。『武装していたら安全』ではなく、ねらわれて危険になる」と語りました。
有事法制に反対する「NOユージ VIVA友情キャンペーン」の海南友子さん(32)は「イラク戦争に反対するワールドピースナウで出会った若者が中心になっています。日本の有事法制の問題を若者に広く知らせていきたい。世界を平和にするのは有事法制より友情です」と話しました。
十一日に東京・渋谷でピンクレディーの「UFO」を替え歌にした「ユージホー」を歌って踊るパフォーマンス、十八日にピースウオークをおこなう予定です。