2003年5月20日(火)「しんぶん赤旗」
全国約千六百人の弁護士が参加する自由法曹団は十九日、「良識の府・参議院に有事三法案の解明と拒否を求める」とする緊急意見書を発表しました。
意見書は、有事三法案について、日本が「アメリカの戦争に加担・追随して、米軍の兵たん拠点になり、みずからも参戦していく『海外侵攻型有事法制』である」と指摘。与党と民主党との「法案修正」では、民主党自身が指摘した「海外での武力攻撃」など法案の「十項目の問題点」についてもなんら「修正」されておらず、「修正案」の審議もまともにされていない――と批判しています。そのうえで、「参議院は、戦争の道に行くために議会制民主主義の道筋をも破壊した有事法制関連三法案の本質や問題点を徹底的に解明するとともに、この国の議会の名誉をかけて三法案を拒否」するよう求めています。