2003年5月21日(水)「しんぶん赤旗」
|
民青同盟東京都委員会は十七日、「高校生連続講座 科学の目」の第一弾として、「有事法制はぜったいにいらない!」というテーマで、東京革新懇代表世話人の高岡岑郷さんを講師に学習会を開きました。
冒頭、高岡さんは「三月と五月におこなった全国高校生平和大集会に参加し、高校生の平和を求める行動は、『日本の明日に希望』がもてた」とうれしそうにあいさつし、国民学校一年生としての戦争体験を、ときおり自身の書いた詩の朗読をまじえて、リアルに語りました。
そして、「二十世紀前半、戦前の『備え』というのは、有事体制を掲げて侵略戦争につながっていったが、戦後の『備え』は憲法九条を掲げ『平和な日本』『世界に貢献」していく社会になった。二十一世紀は、アメリカのおこす戦争に日本が協力できる有事法制ではなく、アジア諸国とも平和で友好的な関係が築ける日本になるように、力を合わせてがんばりましょう」としめくくりました。
参加した高校生からは「(戦争体験など)具体的なお話を聞けて、悲しくなったけど、私ももっと何かしなきゃと思いました」「日本は戦争の悲惨さを知っているし、憲法九条も持っていて、世界の国からも期待されているのに、日本政府は今、それをなおざりにし、有事法制を通そうとしていて悲しいし、嫌です。やっぱり世界をもっと平和にしたいし、そのために動いて行きたい」など、積極的な感想がいくつも寄せられました。