2003年5月22日(木)「しんぶん赤旗」
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「乳幼児医療費無料制度を国に求める全国ネットワーク」は二十一日、国による乳幼児医療費無料制度の創設を求め国会議員への要請行動と集会を実施。子どもを抱いた母親など全国から約百三十人が集まり、約五千四百人分の署名を提出しました。集会には俳優の秋野暢子さんも参加しました。
同ネットワークは作家の椎名誠さん、俳優の西田敏行さんらが呼びかけ人になって結成されたもので、新日本婦人の会、全日本民主医療機関連合会、全国保険医団体連合会などの団体と個人が参加しています。
集会では各地の運動を交流。国に乳幼児医療費助成制度の創設を求める意見書を全市町村の八割にあたる六十三議会で採択(岡山)、医師会・歯科医師会・自治体首長などにも賛同を広げ、助成対象をゼロ歳児から二歳児までに引き上げ(神奈川)などの経験が報告されました。
一方で「財政難」を理由に助成を後退させる動きが一部の自治体で起きていることも指摘されました。「就学前まで無料に」の声を広げ、国に制度創設を求める意見書の採択を全地方議会の五割を目指してすすめること、就学前まで助成する自治体を増やし地方から国の制度へと広げていくことなどが提起されました。
同ネットワークの呼びかけ人の一人で、九歳の子どもを持つ秋野さんもあいさつ。自身の子育ての苦労も語りながら「乳幼児医療の助成は社会が子育てをバックアップすることの象徴」とのべました。
日本共産党の藤木洋子、春名直章、塩川鉄也の各衆院議員、西山登紀子、林紀子、井上美代、大沢辰美、畑野君枝、八田ひろ子の各参院議員、民主党の後藤斎衆院議員、社民党の今川正美衆院議員があいさつ、参加者を激励しました。