2003年5月23日(金)「しんぶん赤旗」
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目黒区で毎週木曜日の昼休み、労働組合や平和団体などでつくる実行委員会が呼びかけて、アメリカによる無法なイラク軍事占領、日本政府の有事法制に反対する「ピースウオーク」に取り組んでいます。
実行委員会には区職労、新婦人目黒支部、目黒革新懇、目黒原水協、区労連、区労協などの団体や個人が参加しています。
四月に開始してから七回目、二十二日のピースウオークには二十七人が参加しました。「イラクの復興は国連中心に行え」「アメリカの戦争に参加する有事法制反対」と訴えて、目黒川船入場から東急東横線中目黒駅前の目黒銀座児童遊園まで約四百メートルを二十分かけて歩きました。
九十四歳になる高橋文夫さん=同区碑文谷=もつえをついて行進に参加。戦前、日本労働組合全国協議会(全協)で侵略戦争反対の活動に参加して、特高警察に四回逮捕されました。「戦争する国になるのは絶対許されない。今の人たちには想像できないと思うけど、あのような時代にしてはいけない」と話します。
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「戦争即時中止の声を目黒でも広げるため、誰でも気軽に参加できる行動を」と、ピースウオークに初めて取り組んだのが四月六日。イラク戦争が始まった三月二十日が木曜日だったことから、水曜日の夕方に予告の宣伝を行い、木曜日の昼休みにピースウオークを行うことにしました。
第一回ピースウオークには七十人が参加、近くにいた青年が駆けよって、「友達の分ももらっていいですか」と戦争反対のステッカーを持っていくこともありました。
その後、イラク戦争は事実上終結しましたが、与党三党と民主、自由両党などが有事関連法案を強行しようとしているなか、「有事法案反対」を表明してピースウオークを続け、参加者はのべ百五十人にのぼっています。
ピースウオークは当面、国会の会期末となる六月いっぱいまで行う予定。また二十九日にはフォトジャーナリストの森住卓さんを招いて「平和を語り合う目黒のつどい」を開くことにしています。
実行委員会事務局の平野猪佐司さん(43)=目黒革新懇事務局=は「戦争や有事法制など歴史の針を戻そうとする動きが強まっている今、一回ごとの人数は少なくても地域から平和の声をあげ続けることが大切だと思って頑張っています」と話しています。
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目黒ピースウオーク実行委員会の連絡先は03(3713)7097(目黒区職労)です。