2003年5月24日(土)「しんぶん赤旗」
東京・北区で起きた公明党区議による「選挙の自由妨害罪」でっち上げ事件で、不当逮捕され勾留されている稲葉茂さん(66)についての勾留理由開示公判が二十三日、東京地裁(水上周裁判官)で開かれました。
人定質問のあと、勾留理由が開示。
これにたいし、稲葉さんと弁護団は「演説妨害」の犯罪の嫌疑はない、「証拠収集」は完了しており証拠隠滅の動機もない、平穏な家庭や大勢の支援があるなかで逃亡のおそれはないなどを挙げて、直ちに勾留を取り消し釈放手続きをと求めました。
公判には支援者ら六十人余が集まり、二十席を交代で傍聴。公判後、稲葉さんがメモなしで事件の状況を鮮明に説明し逮捕の不当性を陳述したことに感銘の声が聞かれ、不起訴にむけての決意が出されました。
二十七日夕には、北区・滝野川会館で激励集会が開かれます。