2003年5月26日(月)「しんぶん赤旗」
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「『有事関連法案に反対する請願書』に、ご署名ください」―二十五日午後、東京・府中市のフォーリス前で市内の六団体十数人が署名を訴えました。
「戦争はいやです」、「戦争法とんでもない」などの手書きのポスターをつけた画板を持って署名を訴える人々。寄ってきて「絶対に反対してください」と署名していく女性もいます。
「ピースウオークのお誘いです」と、刷り上がったばかりの六月一日の有事法制反対の「ピースウオーク府中」のビラも配りました。
青年たちの「イラク戦争のような無法な戦争に日本が参戦する『有事法制』に 『賛成』『反対』」のシール投票に次々と通いく人たちが足を止めます。訴えていた岡村伸さん(25)=診療所勤務=は「若い人が結構張ってくれます。この問題を知らない人が多いんですが、話していくと『反対』に投票してくれます」と話していました。
愛知憲法会議は二十五日、名古屋市中区の市教育館講堂で緊急のつどい「いらない!有事法制」を開き、約百人の市民が参加し、活発に論議しました。
愛知憲法会議事務局長の森英樹名古屋大学教授、名古屋弁護士会有事法制問題対策本部副本部長の岩月浩二弁護士が講演。自治体労働者の坂本敏彦氏、医師の江間幸雄氏、ジャーナリストの大西五郎氏が、それぞれの立場から有事法制の危険性や市民生活への影響について発言しました。
参加者からは、「小泉首相の『自衛隊は軍隊。将来的に憲法で自衛隊を軍隊と認める』発言は許せない」、「マスコミは白装束集団ばかり報道して有事法制が軽視されている」、「有事法制は国民の権利を侵す憲法違反の法律」など次々と意見や質問がだされました。
「CHANCE!新潟」は二十五日、新潟市で9・11テロ以降八回目のピースウオークをおこない、有事法案廃案を訴えました。
出発集会では、渡辺大樹代表が「今回のピースウオークは有事法制がテーマ」とあいさつ。スタッフの石嶋典子さんは、有事法制の問題点を紹介しながら「有事法制は防衛のための法案ではなく、アメリカの戦争を手伝うための法案。問題をすりかえて国民が内容をよく理解しないままに、アメリカの戦争に協力する法案を通すことに、CHANCE!新潟は反対します」と訴えました。
このあと、音楽テープをまわしながら、思い思いのプラカードや横断幕をもって繁華街を練り歩きました。
佐藤麻里さん(21)は「私たちは大きな力があるわけでないが、何もしないでいるより歩くことによって、有事法制について知らなかった若い人に、考えてもらうきっかけになればうれしい」と語っていました。