2003年5月28日(水)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の緒方靖夫議員は二十七日の参院経済産業委員会で、中小企業にたいする信用保証協会の強引な取り立て、大企業、銀行の下請けいじめをとりあげ、是正を求めました。
緒方氏は、東京都信用保証協会のある支店で、中小企業主が債務の返済計画を作り、話し合っている最中に、協会側が競売決定通知を送りつけ、「サラ金から借りてでも返してもらう」などと脅迫まがいの取り立てをおこなっている事例を示し、「調査し、即刻改めるべきだ」とただしました。
平沼赳夫経済産業相は「今後、そういうことが起きないように、しっかり指導・監督していきたい」と答えました。
緒方氏は、経済産業省、公正取引委員会が毎年元請け会社に出している「下請取引の適正化について」などの通知を大企業が守っていない一例として、中小企業庁の書面調査(元請けとの関係など)の際に大企業担当者がアンケートの書き方を口頭で指示していることを告発しました。
平沼経産相は「絶対あってはならない。こういうことがないよう努力する」と答えました。
緒方氏は、銀行が融資の際に、融資額の20%から35%程度の定期預金を迫っている実態を示し、「銀行の優越的地位の乱用だ。厳しく指導すべきだ」と追及。平沼経産相は「公取委員長と相談し、金融庁と連携をとってしっかりやる」と約束しました。