日本共産党

2003年5月28日(水)「しんぶん赤旗」

「本の街」でノー有事

東京・神田 出版関係者がパレード


 戦争動員、出版統制の有事法案は廃案に――。出版・言論関係者ら約百人が二十七日、書店や出版社が集まる東京・千代田区の神田・神保町の「本の街」をパレードし、参院に送付されている有事関連三法案への反対をアピールしました。出版労連、日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)の主催です。

 出版労連の新村恭委員長代行が「国会は九割賛成だったが、多くの国民が納得、理解しているわけではない。シンボル・神田の本の街からメッセージを発信したい」とあいさつ。

 三省堂労組の瀧本多加志委員長は「出版の基盤は社会に深く結びついている。有事法制はそのもっとも深い基盤を揺るがしかねない」とのべました。

 雨の中「PEACE」のプラカードなどを掲げながら、「有事法案を廃案にしよう」「言論・出版の自由を奪うな」と訴えました。

 教科書の出版社に勤める相原久仁子さん(52)は「憲法で保障されている人権を制限する法律だと思っています。昨年あれだけ反対運動が起こった法案が半年後に衆院通過するのは信じられない。賛成議員に腹が立ちます」と話しました。

 出版社職員の女性(28)は「歴史の教科書で読んだ学徒動員のようなことが法律で何でもでき、戦争に協力しなくちゃいけなくなるのがこわい。みんなが知る前、関心持つ前にそれが始まってしまうのが一番こわい」と話していました。


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