2003年5月31日(土)「しんぶん赤旗」
【ハノイ30日北原俊文】マレーシアからの報道によると、同国を訪問したフランスのアリヨマリ国防相は二十九日、マハティール首相との会談後の記者会見で、米英による対イラク戦争について、「戦争はありうる最悪の解決だ」「イラク国民が自らの指導者を選択する権利を持つべきだ」という点で一致したと述べました。
同国防相はまた、国際関係と国際的合法性という分野で、国連が主要な役割を果たすべきであり、「そのことは、世界の平和と安定にとって絶対的な先決条件だ」との見解で一致したと述べました。
また、国連査察団がイラクの大量破壊兵器の探索に参加すべきだとのべました。
さらに、「国際関係は調和のとれたものでなければならず、どの国家グループも、自らの見解を表明できるだけでなく、傾聴される可能性がなければならない」「つまり、国際関係は均衡と対話に基づくべきだ」と指摘しました。
アリヨマリ仏国防相は二十九、三十の両日、マレーシアを訪問しました。