2003年6月1日(日)「しんぶん赤旗」
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新潟市で五月三十一日、「ストップ!有事法制 いかそう平和憲法県民行動」の集会と、トラクターを先頭にしたデモ行進がおこなわれました。
約三千人が参加し、「有事法案を何がなんでも廃案にする大きな力になりたくて参加した」(樋口ナミさん、長岡市、五十四歳)など熱気にあふれました。
集会は、有事法制反対・憲法九条を守る県民連絡会と、新潟港の軍事利用反対・有事法制を許さない県民の会が共催しました。
目崎静江・連絡会代表は「新潟県民の良心を示し、アメリカの戦争に協力させる無法な有事法案を葬りさろう。二十一世紀の平和の土台をつくるたたかいをしよう」と訴え、道見忠弘・県民の会代表は「有事法案はパイプラインの機関も行政も武力攻撃の傘下に組み込む戦時体制をつくるものだ」と糾弾しました。
渡辺昇三県弁護士会会長、遠藤健一県原爆被害者の会会長ら六氏が訴えました。小西文江さん(キリスト者平和の会)は「法案を通そうとする政治家は人間としての悲しみ、痛みを感じないのか。平和への歩み、憲法を守る声をしっかりあげていきたい」とのべました。
国会情勢について、日本共産党の木島日出夫衆院議員、社民党の山口わか子衆院議員が報告。木島議員は「有事法案は先制攻撃につながる恐るべき国連憲章のルール破り、憲法違反の悪法です。廃案と発動を許さない大闘争の新たな出発点にしよう」と訴えました。