2003年6月4日(水)「しんぶん赤旗」
全国学者・研究者日本共産党後援会と東京の大学人・研究者後援会は三日、東京・高田馬場駅前で有事法制の反対と国立大学法人法案の廃案を訴えました。炎天下の訴えに、若者を中心に有事法制反対の署名に応じていました。
専修大学名誉教授の加藤幸三郎氏の司会で開始。数学者の武藤徹氏は、有事法制の狙いは米国の戦争に日本が参加できるようにすることと述べ、海洋サイエンティストの河井智康氏は有事法制は米国にしっぽを振る「売国的法律」と糾弾。法政大学名誉教授の野田正穂氏、気象学者の増田善信氏も有事法案の廃案を訴えました。
作物学研究者の神田昭夫氏は、国立大学法人法案について「大学に対する政府・官僚の統制を強めるものであり、このような大学は世界のどこにもない」と反対を呼びかけました。
宣伝カーの前で署名をとった井上一夫氏(74)は「目を見て、声をかけると多くの人が署名に応じてくれた。若い人、特に女性が多く署名してくれて気持ちよく宣伝できた」と話していました。