2003年6月5日(木)「しんぶん赤旗」
日本共産党の大森猛議員は四日の衆院決算行政監視委員会で、日本道路公団幹部と自民党の国会議員、秘書の間で酒食を伴う会議が開かれていた問題を追及し、一九九八年−二〇〇二年の五年間に九十八回の会議が開かれ、九百三万円の「会議費」が支出されたことを明らかにしました。そのうえで、その内容を示す「会議開催伺い」を公開するよう求めました。
大森氏は、二〇〇一年七月に行われた会議について、藤井総裁が翌〇二年の十一月に酒食の経費を返金し自費負担に切り替えた事実を示し、「十月一日から特殊法人の情報公開が始まったことで、あわててやったのが真相ではないか」と追及。
総裁だけでなく、東北支社長も〇一年の七月、十一月、十二月の三回の会議について翌年の十一月に返金し、接待を受けた国会議員(村岡兼造、衛藤征士郎、菅義偉衆院議員)も経費を返金していることを確認したうえで、「(返金せざるを得なかったのは)公団業務に必要な会議になっていなかったのではないか」とのべました。
藤井総裁が「そうやって情報を得ない限り、世間から遊離する」と正当化したのにたいし、大森氏は「日本酒二十本、ビール十一本、そういう会議をおこなって平然としていることが、世間から大幅に遊離している」と批判しました。