日本共産党

2003年6月11日(水)「しんぶん赤旗」

性同一性障害者と懇談

党国会議員団 戸籍などの問題聞く


 性同一性障害をもつ者の戸籍変更についての特別立法の今国会提出が持ちあがるなか、日本共産党国会議員と当事者との懇談が九日、国会内で開かれました。

 性同一性障害は、男性(女性)の身体を持ちながら自分は女性(男性)であるという強い違和感をもち、体と心の不一致に悩む障害です。日本精神神経学会のガイドラインにより九八年からは国内でも治療の一環として性別適合(性転換)手術が行われています。しかし、手術が行われても戸籍の性別訂正を裁判所が却下しているため、当事者は住民票、年金手帳、雇用保険等の性別記載と外見が異なることから、正規の雇用契約を結びにくい、病院にもかかりにくいなどさまざまな生活上の困難をかかえています。

 懇談に出席した著述業虎井まさ衛氏、上川あや世田谷区議は「先進国には性別変更の立法がある。日本ではのべ二千人が医療機関でのカウンセリングを受けており、男性の三万人に一人、女性は十万人に一人の割合で起きるともいわれている。今国会でぜひ成立を」と訴えました。

 懇談には法務部会の木島日出夫部会長(衆院議員)、井上哲士、小池晃、宮本岳志、吉川春子の各参院議員、瀬古由起子衆院議員が出席しました。


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