日本共産党

2003年6月11日(水)「しんぶん赤旗」

イタリア地方選

イラク戦支持の与党敗北

中道左派連合が前進


 【パリ9日浅田信幸】イタリアで八、九の両日、北部二州の首長・議会議員選挙が実施されました。二週間前の選挙で決選投票にもつれこんだ自治体の首長を選出する選挙も行われました。野党の中道左派連合「オリーブの木」は主要都市で全体として前進し、改選前と比べて与党右派連合「自由の家」との力関係は逆転しました。

 イラク戦争への無条件支持と自らの汚職疑惑にかかわる裁判官攻撃で世論に背を向けた右派政権の政治手法に、国民がきっぱりした判断を下す結果となりました。与党内からは政策見直しを求める声も上がっています。

 「オリーブ」は、第一回投票で当選が決まった県市を含め、改選された十二県と九県庁所在市のうち、七県の知事(改選前六)と五市長(同四)を獲得しました。

 ローマ県知事選と並んで注目されていた北東部のフリウリ・ベネチア・ジュリア州で「オリーブ」は、約10ポイントの差をつけて右派から知事を奪還。バッレ・ダオスタ州でも「オリーブ」の主要政党である左翼民主(党)が加わる連合が得票を伸ばしました。

 ベルルスコーニ首相率いる「フォルツァ・イタリア」を中心とする右派連合は、ローマ県に続いてフリウリ州でも現職が落選し、手痛い敗北となりました。

 フリウリ州知事選で「オリーブ」と共闘体制を組んだイタリア共産主義再建党のベルティノッティ書記長は九日、「平和運動と市民社会の活性化が変化の要求を促した」と選挙での前進を評価しました。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp