日本共産党

2003年6月11日(水)「しんぶん赤旗」

東京ガスが事故隠し

過去3年 48件中20件白ガス管

緒方議員追及


 腐食によるガス漏れ・爆発事故が相次ぎ、保安対策が急がれる「白ガス管」(亜鉛メッキを施した古いタイプのガス管)をめぐり、東京ガス(本社・東京都港区)が過去三年間に発生した供給支障事故を経済産業省に報告せずに隠していたことが、十日の参院経済産業委員会で明らかになりました。日本共産党の緒方靖夫議員の質問で判明したものです。

 ガス事業法は、ガス管の腐食漏えいなどで三十戸以上に供給停止などの影響が出た場合、三十日以内に詳報を経産省に報告することを義務づけています。ところが東京ガスは、一九九九年から三年間に東京、埼玉、神奈川などで発生した供給停止四十八件の報告を怠り、うち二十件が「白ガス管」に関わる事故とわかりました。

 緒方氏は、「白ガス管の保安対策に責任をもつガス事業者が、発生した供給支障事故を隠していたとは由々しきことではないか」と追及しました。同省の佐々木宜彦・原子力安全保安院長は、東京ガスに対しガス事業法に基づき厳重注意するとともに、再発防止策を指示したことを明らかにしました。

 白ガス管は、ガス事業法で九六年から埋設使用が全面禁止されています。しかし、六百三十万本(供内管)もの白ガス管が未対策のまま放置されています。

 緒方氏は、事業者の責任で白ガス管の交換を急がせるよう求めました。


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