2003年6月14日(土)「しんぶん赤旗」
【ベルリン13日片岡正明】シュレーダー独首相は十二日、フランスの議会テレビのインタビューに答え、イラク戦争で反対を貫いた「ドイツの立場は正しかった」と改めて表明しました。イラク戦争後、米独関係改善のため控えていた戦争反対の態度表明を再度おこなったものとして注目されます。
シュレーダー首相は「イラク戦争反対での自分の立場は以前と変わっておらず、正しかった」「(この問題で)何も後悔することはない」と言明。また国際刑事裁判所に圧力をかける米国の対応をとりあげ、「意見の相違」を強調し、間接的に米国を批判しました。
一方、同首相は米独関係について「どのようなパートナーにでも緊張はある」「今また、共同が全面に出てきた」として「(イラク問題で)だれが正しかったかは問題でなく、今は国際テロとどうたたかわなければならないかが問題だ」と対テロ問題での協調を指摘しました。