日本共産党

2003年6月18日(水)「しんぶん赤旗」

イラク問題

国連の役割欠かせない

ASEAN外相会議 共同声明で強調


 【プノンペン17日北原俊文】十七日に終了した東南アジア諸国連合(ASEAN)第三十六回外相会議は共同コミュニケを発表し、イラク問題での国連の中心的役割や北朝鮮問題の平和解決を強調しました。

 米英による対イラク戦争後初のASEAN定例外相会議として、同会議コミュニケは総論と各論の二カ所でイラクに言及。「戦後のイラクにおける国連の中心的で不可欠の役割を求める」「イラク国民の願望に従い、国際の平和と安定の維持における国連の責任に基づくイラクの再建と発展で、国連の不可欠の役割への支持を再確認する」と述べています。

 ASEANは、対イラク戦争開始直前の三月十九日の臨時外相会議の議長声明で、戦争が開始された後でも国連が役割を果たすべきだと強調していました。

 「多国間主義」の項目では、「国連憲章を含む国際法の諸原則を厳密に順守することの重要性を再確認する。この点で、平和と安定の維持、国際協力の強化における国連の中心的、死活的役割を強調する」と述べています。

 ASEAN加盟国高官は、「名指しで批判しないのがASEANの慣行だ」が、「一国行動主義を批判したものだ」と述べました。共同コミュニケは北朝鮮問題では、「核兵器のない朝鮮」と、「対話と交渉を通じた現在の緊張の解決」を呼びかけました。


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