2003年6月20日(金)「しんぶん赤旗」
|
国会でイラク特別措置法案が焦点になるなか「イラクに自衛隊を出さないで」と十八日、全国高校生平和大集会実行委員会の高校生ら約二十人が外務省に要請し、集めてきた「ピースフルメッセージ」およそ千百人分を手渡しました。外務省からは日出英輔外務政務官(自民党)が出席。日本共産党の小泉親司参院議員が同席しました。
実行委員長の白木真帆さん(三年生)は要請文を読み上げ、「イラクではまだ戦闘が続いています。自衛隊を派遣することは戦争を手伝う行為です。私たちはあらゆる戦争協力を拒否します。自衛隊を派遣するのはやめてください」と訴えました。
ほかの高校生から「イラクの人にとってはいきなり軍隊がきたら怖いと思う」「イラク側の要望を聞くべきだ」「戦闘地域に自衛隊が行くのは憲法違反だと思う」などの意見が出されました。日出政務官は「どんな支援が必要かは分からないが、意見を聞くべき政府がもうない」「イラクではまだ戦闘が続いていて危険。だから自衛隊が行くしかない」と答えました。
要請後、埼玉県の千代村仁さん(16)=大宮中央高校生徒会副会長=は、「イラクに対しては自衛隊より医者や薬を援助する方がいいと思う。NGO(非政府組織)を支援する方法だってある」と語りました。