2003年6月22日(日)「しんぶん赤旗」
|
日本平和委員会の第五十三回全国大会が二十一日、東京都内で始まりました。
有事関連三法やイラク戦争に反対して広がった運動を交流し、有事法制の発動と具体化を許さず、イラクに自衛隊を派兵するイラク特別措置法案の廃案に向けて活発に討論しました。
報告に立った千坂純事務局長は、小泉内閣の有事三法の採決強行に抗議するとともに、これからの有事法制の発動・具体化を許さない運動の重要性を強調。職場や地域、学園で戦争に協力しない「拒否宣言運動」が必要だとのべました。
また、米国の無法な先制攻撃戦略への非難や、「国連憲章にもとづく平和な世界を」との声が世界に広がっていることを紹介し、イラク特措法案の廃案を呼びかけました。
有事法制反対とともに、在日米軍基地強化に反対する運動、原水爆禁止世界大会への代表派遣運動の強化を呼びかけました。
イラクを現地調査し、帰国したばかりの日本共産党調査団の緒方靖夫国際局長・参院議員があいさつ。イラクでいま一番求められているのは治安の安定であり、すぐ止まる電気と水、食料だと指摘。海外の大使やNGO、国連関係者から「自衛隊が来てもやることはない。来てもうらみを買うだけ」との声が寄せられたことを紹介し、イラク特措法案を廃案にする決意を語りました。
全体討論の後、分散会を行いました。