2003年6月22日(日)「しんぶん赤旗」
東 京 |
「ドント・ギブアップ。ファイト」−−。二十一日午後、若者でにぎわう東京・渋谷駅前の大通り。平和活動にとりくんできた「C―pop」の青年たち約五十人が軽妙なレゲエの音楽にあわせ「ピースウオーク・イン渋谷」をおこない、アメリカのイラク侵略とイラク特措法や有事法制をすすめる日本政府に抗議の声をあげました。
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参加者は「とめよう自衛隊のイラク派兵」「有事法制は先制攻撃と侵略のため」などと書かれたプラカードや「変えよう! 戦争の時代を」などの横断幕を掲げ、イラク特措法や有事法制反対を訴えました。
「イラク戦争で罪のない市民が犠牲になった。子どもを亡くしたイラクの男性の叫ぶ様子を見て胸がしめつけられる」と語るのは、ピースウオークをよびかけた大学生の高瀬久直さん(19)。「日本政府がイラク戦争を支持し、さらに有事法制やイラク立法でアメリカに加担しようとしていることに抗議したい」と語りました。
大阪市などからこのピースウオークに参加した「グローバル★ピースアクション ぐろっぴぃ」の二十代前半の女性メンバー四人は「有事法制は、おかしいよ。そういう自分の意思を表示したくてきました」。
イラク市民調査団の一員として、空爆下のバグダッドで侵略戦争反対を訴えた神崎正雅さん(23)も参加。「戦争はなんとしてもやめさせたい」と訴えました。
ピースウオーク参加者は、この日夕、アメリカ大使館に行き、「イラク戦争は間違っていたとこれからも言い続けます」というブッシュ大統領あての要請書を提出しました。
名 古 屋 |
名古屋市東部地域の青年たちが二十一日昼、千種区の地下鉄本山駅前で、自衛隊のイラク派遣反対の声を伝えようとピースライブコンサートを繰り広げました。
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市内のライブハウスで活躍するチャピーさん(22)が平和を願う自作曲を熱唱しました。
参加した二十人の青年たちが演奏場所の周りで「イラク派兵法案」に反対する署名への協力を訴えました。立ち止まってライブを聞く青年や買い物帰りの学生などが次つぎと署名していきます。
署名をした女子高校生(16)は「困っているイラクの人たちを助けてあげたい。自衛隊が行くのではなくボランティアなど民間人が行くべきです」と話します。
ライブを企画した小林清明さん(30)は「このピースライブを足がかりに、ピースウオークなどを計画して青年の『自衛隊のイラク派遣反対』の声を地域から発信していきたい」と語ります。
日本共産党の大野宙光党県青年学生部副部長(衆院愛知二区候補)も参加し、「イラク支援でなくアメリカ軍を支援するイラク特措法案は許せない」と訴えました。