2003年6月25日(水)「しんぶん赤旗」
国立大学の法人法案に反対する大学教員や学生らは二十四日、同法案を審議している参議院文教科学委員に対し国会要請行動をおこないました。
行動に先立つ集会で、日本共産党の林紀子参院議員は「みなさんの運動で、野党はもちろん与党にも簡単に採決してはいけないという雰囲気が広がっている」「交付金など財政問題の具体的な議論もこれから。『きちんと議論すべきだ』と訴えぬきたい」と国会報告。畑野君枝参院議員も「独立行政法人化についての意見はさまざまあるが、この法案はいけないという一致点を広げていく」と決意をのべました。
大学人や学生からは「法人化で、研究費が別の名目で使われる危険性がある」「大学病院の債務は大学法人が本当にかぶるのか」「大学経営の優先で二十四時間使っているサークル棟の運営があぶない」など財政問題にかかわる意見が寄せられました。
参院文教科学委員会は、同法案を先取りした文科省による大学統制の実態が明らかになり、十日から審議が中断しています。