2003年6月27日(金)「しんぶん赤旗」
日本共産党国会議員団は二十六日夕、東京・JR新宿駅東口前で、イラク特措法案の廃案を訴える緊急の街頭宣伝にとりくみました。イラク問題党調査団長を務めた緒方靖夫国際局長(参院議員)と吉川春子参院議員が訴え、同法案反対の署名と、七月二日午後六時半から東京・日比谷野外音楽堂で開かれる「イラク派兵法案反対7・2緊急集会」への案内ビラを配布しました。
集会は、「有事法制は許さない! 運動推進連絡センター」の主催です。
緒方氏は、米軍の掃討作戦に対するイラク国民の抵抗がいっそう強まり、治安が悪化しつつあること、医療、食糧、教育支援が現地の切実な要求になっていることをあげ、「米軍を支援する自衛隊を派兵したら、憎悪の的になるのは明らかだ」と訴えました。
吉川氏は、「イラクへの支援は国連中心に、イラク国民の困難を和らげる内容で行うべきだ」として、自衛隊派兵先にありきの政府・与党の態度を厳しく批判。不足している医薬品の支給、インフラ整備のための技術支援などを求めました。
つえをついて訴えを聞いていた東京・新宿区の男性(59)は「自衛隊が行ってもアメリカの戦争道具になるだけだ。テレビをみれば、おれより足の悪いイラク人がたくさんいる。医療に日本はもっと力を入れるべきだ」と、署名にペンを走らせました。