2003年6月28日(土)「しんぶん赤旗」
日本共産党の市田忠義書記局長は二十七日、筆坂秀世氏の議員辞職が許可されたことについて記者から問われ、「女性の尊厳と人格をいちじるしく踏みにじる絶対に許されない行為だった。議員辞職は当然だ」として、「党が公認して当選した議員が任期半ばでこういう事態になったことはたいへん申し訳ない。有権者、党員、支持者に深くおわびしたい」とのべました。
市田氏は、もう少し事実関係を公表すべきではという質問に対し、「この問題についての必要な基本的事実はすべて公表した」と指摘。「セクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)の問題でもっとも大事なことは、被害者の人格、人権、プライバシーを保護することだ」と指摘し、このことがセクハラ問題を解決し、再発を防止していくうえでの鉄則中の鉄則であり、「必要なこと以外の詳細な事実を公表することはしなかった」とのべました。
その上で、「必ず私たちのとった態度については理解していただけると思います」とのべました。
参院は二十七日の本会議で、日本共産党の筆坂秀世議員の辞職を許可することを全会一致で議決しました。筆坂氏は五月に酒席でセクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)を行った事実を認め、参院に辞職願を提出していました。