2003年7月2日(水)「しんぶん赤旗」
【カイロ1日小泉大介】カタールの衛星テレビ・アルジャジーラは一日、イラクの首都バグダッド西方約五十キロのファルジャで六月三十日深夜、米軍がモスク(イスラム教寺院)をミサイルで攻撃し、中にいたイラク人八人が死亡、六人が負傷したと伝えました。
同テレビの特派員は、「攻撃のはっきりした理由はいまだ不明」としながらも、「米軍は、占領への抵抗グループがモスクのなかで作戦を練っていたという誤った情報にもとづいて攻撃をおこなった可能性が高い。実際にモスクでおこなわれていたのは、イスラムの日課であった」とのべ、住民の米軍にたいする抵抗はさらに激しくなるだろうと指摘しました。
また同テレビやほかの報道によると、一日首都バグダッドで米軍車両が相次いで襲撃され、少なくとも米兵五人、イラク人通訳一人が死亡したといいます。