2003年7月5日(土)「しんぶん赤旗」
日本共産党の志位和夫委員長は四日、イラク特措法案が衆院本会議で採決された直後、記者団に対し、「米英軍の軍事占領支援法案だというところに一番の危険な本質がある。憲法蹂躙(じゅうりん)という点でも戦後はじめての戦争地域への地上軍の派遣としてきわめて深刻な実態をひきおこす」と強行をきびしく批判しました。また与党三党が、公聴会も、国会としての現地調査もおこなわないまま採決を強行したことについて「非常に大きな禍根を残す」とのべ、衆院でひきつづきテロ特措法案を阻止するたたかいとあわせ、参院で廃案に追い込む決意を表明しました。
また、記者団から与党内からも法案に異論が出たことについて問われ、「(自衛隊が)なんのために行くのかもはっきりしない。戦争の『大義』も、大量破壊兵器が見つからないことで、ますます根底から揺らぎ、与党の論理からいっても説明がつかない事態となっています」とのべました。
また、今後のたたかいについて、野党四党が法案反対という点でも、自衛隊の派兵反対という内容面でも、イラク戦争の無法さを追認しないという点でも一致していることを強調し、「こういう一致点を重視して参院でのたたかいを進めたい」とのべました。