2003年7月5日(土)「しんぶん赤旗」
日本共産党の志位和夫委員長は四日、国会内で記者会見をおこない、二日の記者会見での発言について、次のようにのべました。
一、二日の会見で、「セクハラの再発防止をどうするのか」と記者団に問われたさい、私は、(1)だれであれ、女性の人権や人格を傷つける行為をおこなった場合には厳正に対処することが、ふたたび誤りをくりかえさない最大の保障となること(2)党規約第五条第一項で重視している「市民道徳と社会的道義」を最優先に重視するという精神を、党幹部が率先してまもるように研鑚(けんさん)を強めたい。党本部の勤務員は原則として外部飲酒をしないなどの自覚的なルールをまもっていきたい(3)こうした問題がおこったさいの相談窓口としては、訴願委員会という制度をいっそう重視していきたい、とのべました。
一、私の発言のなかで、セクハラの再発防止の一つとして、飲酒の問題をのべたのは、まちがいでした。そういうことは、常任幹部会でも決定していません。セクハラを二度とおこさないための根本は、あくまでも女性の人格と尊厳を尊重することにたいする深い認識を共通のものとすることにあります。
セクハラの問題と飲酒の問題は、まったく別個の性質の問題でした。三十年ほど前、党の本部関係者の深酒のうえでのトラブルの反省から、「外での飲酒は、羽目を外さないよう、できるだけ慎み、節度をもって」という自主的な申し合わせを決めたことがありますが、「外部飲酒は原則禁止」ととられる発言をしたことは私の勘違いであり、事実にあわない説明でした。しかもこれをセクハラ問題と結びつけることで、間違いを大きくしました。
これらの発言は撤回したい。わが党の立場に誤解をあたえる発言をしたことは、たいへん申し訳ないと考えています。