2003年7月6日(日)「しんぶん赤旗」
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【フィラデルフィア4日遠藤誠二】米独立記念日の四日、ブッシュ共和党政権の進める戦争に反対する大規模な集会が、独立宣言の地フィラデルフィアで開かれました。
集会に取り組んだのはアフガニスタン侵攻やイラク侵略などに反対し全米で反戦活動を繰り広げてきた「国際ANSWER(戦争阻止と人種差別停止を今こそ)」などの平和・反戦組織。ブッシュ大統領による「イラクでの戦闘終結宣言」後、初の全国規模での反戦集会となりました。市内のフランクリン広場には数千人が参加しました。
集会では、ANSWER代表の一人、ブライアン・ベッカー氏が「米国の進める戦争は終わっていない。一方、世界中で反戦の運動はより深く進行している。われわれがともに取り組んで、主権国家をイラクに取り戻そう」と訴えました。
集会に参加したフィラデルフィア郊外に住むメリー・グラディーさん(69)は「大量破壊兵器は出てこず、米兵は毎日殺害されている。イラク戦争をめぐる状況はすべてがめちゃくちゃです。罪のない多くの人を殺すために私たちの税金が使われ、このやりかたは今後、別の国に対しても行われる恐れがある」と指摘、ブッシュ政権の戦争政策に引き続き反対の声をあげていくと訴えました。