2003年7月8日(火)「しんぶん赤旗」
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イラク特措法案が参議院で審議入りした七日、東京駅八重洲北口前で全労連(全国労働組合総連合)に加盟する産業別労働組合の委員長らが「憲法をじゅうりんするイラク特措法は参議院で廃案に」とそろって訴えました。
午前八時からはじまった宣伝で、全労連の熊谷金道議長は「小泉首相の頭には、アメリカの要求にしたがって、なにがなんでもイラクに自衛隊を送り込むことしかない」と批判。「『イラクへの自衛隊派兵法はやめよ』『憲法九条を守れ』の声と運動をひろげ、参議院で廃案に追い込もう」と訴えました。全教・石元巌、自治労連・駒場忠親、日本医労連・田中千恵子、国公労連・堀口士郎の各委員長が次つぎにマイクを握りました。
各労働組合の役員ら二十人が、法案の危険な中身と十五日に東京港区芝公園二十三号地でひらく集会への参加をよびかけるビラを配りました。
訴えを聞いていた会社員の山本和幸さん(24)は、「日本は戦争をしないことに決めたはず。戦闘地域には自衛隊はいかないなんていっていますが、明らかにごまかしだと思います。戦争は終わっていない。自衛隊を送れば、戦死者がでると思います」と話しました。
年金生活者の吉野祥一さん(67)は、「この法案には反対。自衛隊を派遣すれば、絶対に犠牲者がでる。ブッシュのいうことを何でも聞く小泉首相は情けない」と怒っていました。