2003年7月8日(火)「しんぶん赤旗」
イラク特措法案の審議が参院で始まった七日夕、東京・渋谷駅周辺を一周する「七夕ピースパレード」(主催、ワールド・ピース・ナウ実行委員会)がとりくまれ、自衛隊イラク派兵反対のシュプレヒコールを夜空に響かせました。
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約六百人の参加者は、反戦の短冊がついたササ飾り、うちわ、キャンドル、ちょうちんを手にデモ行進。浴衣姿の女性らが「イラク派兵法に反対します」と、道行く若者たちにアピールしました。
「チャンス!ポノポノ」の星野ゆかさんは浴衣を着て参加。「イラクの人たちがほんとに今何を必要としているのか、政府はわかっているとは思えない。自衛隊がアメリカの軍事占領を支えることは、イラクの人を鎮圧する側になりかねず、イラクで医療支援などをしている民間、国連のユニセフなどの人たちも危険になる」と語ります。
「自衛隊の派兵は、行く先々、非戦闘地域が戦闘地域になってしまう」と警告するのは日本国際ボランティアセンター東京事務所中東地域担当の田村祐子さん(27)。「日本は劣化ウランによる子どもたちの白血病の調査などの人道支援を」と話します。
ベトナム反戦世代の大木晴子さん=東京・世田谷区=はアオザイを着てきました。手には「加害者にも被害者にもなりたくない」と書いたプラカード。「日本は憲法九条を持ち、戦後どの国の人にも銃を向けなかった。だからイラクへの自衛隊派遣に反対」
「夫と出会って今日で二十年目なんです」という大熊ゆまさん(43)。「イラクの人たちのささやかな幸せを奪っちゃいけないし、私も奪われたくない。もし、自衛隊の誰かがイラクの人を殺してしまったら、絶対トラウマになって残る。そんなことに賛成してはいけない。車からピースサインしてくれる人もいてうれしい」と語りました。
太鼓のジャンベをたたきながら歩いていた吉崎健さん(36)は地元で月一回ピースウオークをしています。
「九十二歳のおばあちゃんが車いすで参加したり、近所でやることの大事さを感じます。世界中の人と力をあわせて戦争をなくしたい」