2003年7月9日(水)「しんぶん赤旗」
日本共産党の吉川春子議員は八日の参院内閣委員会・厚生労働委員会連合審査会で、集団レイプ容認発言が報道されている福田康夫官房長官に真偽をただしました。
福田長官は、集団レイプを擁護した太田誠一元総務庁長官の発言について「女性にもいかにも『してくれ』っていうの、いるじゃない」「そういう格好しているほうが悪いんだ」などと述べたことが報道されています。
吉川氏は、「こうした発言をしたのか」と質問。福田長官は、「レイプという犯罪行為を擁護する発言をしたことはない」と繰り返しました。
重ねて吉川氏は、「レイプを擁護する発言をしたかどうかを聞いているのではない。事実として発言をしたのかしなかったのか」と迫りました。
福田長官は、「発言の中身をいちいち記憶しているわけではない。(発言の)前と後ろをつなげれば、何かできちゃう、まったく違う発想になることがある」と開き直り、発言の事実については否定できなくなりました。吉川氏は、「報道された発言が事実とすれば、官房長官として資格が問われる問題だ。事実でないというなら、事実を釈明する必要がある」と追及。福田長官は、説明責任すら拒絶する態度に終始しました。