2003年7月11日(金)「しんぶん赤旗」
十日の衆院本会議で、心神喪失者処遇法が、与党三党と自由党などの賛成多数で可決・成立しました。日本共産党は反対しました。同法は、殺人などの重大な犯罪にあたる行為をおこなった者が、心神喪失などを理由に不起訴・無罪となった場合に、裁判官と医師による審判にもとづく強制入院などの新たな処遇制度の導入をはかるものです。
同法には、精神医療の抜本的向上対策や地域での受け皿づくりの遅れの克服策を欠いたまま強制入院の導入をはかることが、新たな「閉じ込め」になるとの批判が各方面からでていました。