2003年7月16日(水)「しんぶん赤旗」
「有事法制の発動は許さず、イラク派兵法案を廃案に」と十五日、「イラク派兵法案廃案7・15集会」が東京・港区の芝公園で開かれました。千五百人の参加者は集会後、「自衛隊を派兵するな」と唱和しながら、国会までデモ行進しました。
「みんなで声をあげて参議院で廃案に追い込もう」と有事法制は許さない!運動推進連絡センターが主催したもの。新日本婦人の会の高田公子副会長が主催者あいさつし、「軍服を着て人道支援はできません。憲法を守るために今ががんばりどきです」とのべました。
日本共産党の市田忠義書記局長があいさつしました。市田氏は、イラク戦争の口実とした大量破壊兵器問題の「大義」が崩れ米英で政権を揺るがす事態になっているのに小泉首相が詭弁(きべん)で乗りきろうとしていることを告発。国民の多数がイラクへの自衛隊派兵に反対していると指摘し、廃案めざして奮闘する決意をのべて共感の拍手をあびました。
フォト・ジャーナリストの久保田弘信、南オーストラリア平和委員会のフィリップ・ワイトの両氏が連帯あいさつしました。
久保田さんは「イラクに非戦闘地域といわれる所はない。そこへ軍服を着た自衛隊が行くとどうなるか。日本人として今何が必要か、もう一度考えてほしい」。ワイトさんは「米軍の応援でなくて国連の活動を応援すべきだ」と語りました。
全日本教職員組合副委員長の長谷川英俊、女性の憲法年連絡会代表の守谷武子、有事法制反対!松戸市民ネットワーク世話人の今川和子、東葛看護学校の大野碧の各氏が、草の根の活動を報告し、廃案への決意を表明しました。
千葉県船橋市から参加の宮本統郎さん(27)は、「中東でボランティアやNGOの人たちが築いた日本への信頼が、自衛隊派兵によって崩れる。敵対国とされる。何としても廃案にしたい」と話していました。
日本共産党の国会議員が多数参加しました。