2003年7月17日(木)「しんぶん赤旗」
十五日に東京・港区でひらかれた「イラク派兵法案廃案7・15集会」で、各界の人たちが草の根の活動を紹介し、イラク派兵法案廃案にむけての決意を語りました。
「教え子を再び戦場に送らない」と語り始めた全教(全日本教職員組合)の長谷川英俊副委員長は、「子どもたちの平和への願いはいちずです」とのべて、学校や駅前でイラク戦争に反対する署名を集め、校長も激励しているなど、各地の生徒の活動を紹介して、「おとなと社会の責任は重大」と強調しました。
イラクでは、米英軍にたいする反発が高まっており、「こんなときにアメリカの雇われ軍として自衛隊が参戦するほど愚かで、子どもにとって有害なことはない」と訴えました。
また、イラク派兵法案反対と教育基本法改悪反対の運動を一体のものとして全力をあげる、とのべました。
女性の憲法年連絡会はこの日、銀座パレードや議員要請などに終日とりくんで、集会に参加しました。同会を代表して守谷武子さん(日本婦人団体連合会会長)は、「銀座パレードでは、若い人たちが戦争反対の思いを込めて手を振ってくれた」と紹介。「再び軍国の母にならない」「再び兵士の妻にはならない」の決意でがんばり抜いて廃案をかちとろう、と訴えました。
有事法制反対!松戸市民ネットワーク世話人の今川和子さん(62)は、有事三法が強行された六月六日に、二百三十人が参加してピースウオークをおこない、有事法制を発動させず、自衛隊を海外に派兵させない運動に「熱意とパワーをつなげていこう」と確認しあったことを報告。市長や県知事にたいして、空港や港を軍事目的に使わせないことなどを要請してきたとのべ、地域からイラク派兵反対、有事法制を発動させないとりくみを強めたい、と語りました。
東葛看護専門学校(千葉県流山市)に通う大野碧さん(19)は、「私は、人の役に立ちたい、幸せな笑顔を見たい。患者さんの傷や病気、心を癒やす看護師になりたい」とのべ、「幸せな笑顔とかけがえのない命を奪う戦争は、医療とは相いれない」と強調。
「こんな大勢の人の前で話すのは初めて。緊張しているけど、うれしさも感じています。平和を愛する人たちが集まっている姿をみて、世界の流れは平和への道を進んでいると実感しました」とのべると、大きな拍手がおくられました。