2003年7月18日(金)「しんぶん赤旗」
【ワシントン16日遠藤誠二】アビザイド米中央軍司令官は十六日、国防総省で記者会見し、米兵への攻撃が後を絶たないイラクの事態について「われわれはバース党などの残党とイラク全域で戦闘行為にある。彼らは組織だっており、古典的なゲリラ戦を展開している」と言明しました。
この日イラク占領米軍は、バグダッド国際空港に着陸しようとした米軍C130輸送機が同日午前九時前、地対空ミサイルの攻撃を受けたと発表。ミサイルは命中しませんでしたが、こうした「戦闘」状態はイラク各地で続いています。
アビザイド司令官はまた、「(イラクにいる第三歩兵師団の)部隊は九月までにイラクを去り帰国することになる」とも言明しました。ラムズフェルド国防長官は九日の米下院軍事委員会公聴会で、同師団を八月までに帰国させると表明。しかし、ブラウント師団司令官が十三日、「連合軍への攻撃が増加するなどイラクをめぐる不確実な状況」を理由に、部隊は現状のまま当面イラクにとどまるとし、兵士の家族に電子メールで通告して兵士や家族に衝撃を与えていました。