2003年7月19日(土)「しんぶん赤旗」
日本共産党の不破哲三議長は、チュニジアの政権党・立憲民主連合(党首はベン・アリ大統領)からの招待を受け、七月二十八日から首都チュニスで開かれる同党の大会に参加することになりました。
チュニジアは、アフリカの地中海沿岸にあるアラブ・イスラム国家です。以前はフランスの植民地でしたが、一九五六年に独立をかちとりました。
日本共産党は、一九七七年にチュニジアが日本に大使館を設けた最初のときから、友好的な交流を続け、二○○○年十月、バビブ・ベンヤヒア外相の来日のさいには、不破委員長(当時)が会談して、中東和平などの諸問題について意見を交換しました。そういう交流の歴史のなかで、今回、チュニジア立憲民主連合から、不破議長あてに、「あなたが率いる代表団」を大会に招待したい、との手紙がとどいたのです。党の代表者がイスラム諸国の政権党から党大会に招かれるのは、日本共産党としては初めてのことです。
チュニジアは、アラブ・イスラム世界で重要な位置をしめる非同盟の国の一つであると同時に、政権党の立憲民主連合は、社会主義インターに加盟している政党で、ヨーロッパの諸党とも多面的な交流をもっています。
不破議長は、「今回のチュニジア訪問が、日本共産党とチュニジア立憲民主連合との友好的な交流関係をさらに強め、またチュニジアおよびイスラム世界との交流をひろげるものとなることを期待します。さらに、大会で、イスラム諸国やアジア、ヨーロッパ諸国の多くの政党代表と会えることを楽しみにしています」と語りました。