2003年7月21日(月)「しんぶん赤旗」
自民党の山崎拓幹事長は二十日のテレビ朝日系番組で、辻元前衆院議員の逮捕にからみ、暴力団系企業から秘書給与の提供をうけていた保守新党の松浪健四郎衆院議員も「議員をやめるべきでは」と問われ、「個々のケースを論じることはこの場では適当でない。出処進退は本人です」とのべ、議員辞職を拒否している松浪氏を擁護しました。
公明党の冬柴鉄三幹事長も「出処進退は本人が決めるべきだ」「刑事訴追をうけていない」と辞職要求を拒否しました。
これにたいし日本共産党の市田忠義書記局長は「当然やめるべきだ」と表明。野党の証人喚問要求に応じない与党を批判しました。
証人喚問せず、政治倫理審査会での弁明ですませていることを批判された冬柴幹事長は、全然関係のない筆坂秀世前参院議員のセクハラ問題を持ち出して批判を逃れようとしました。
これにたいし市田書記局長は、記者会見で事実を明らかにしたうえ議員を辞職した経過をのべ、松浪議員の問題とどういう関係があるのかと追及。暴力団系企業に秘書給与を負担してもらった事実を松浪氏本人が認めているにもかかわらず、冬柴幹事長は「明白にして重大な違法が明らかになるまでは、外からやめろとはいわない」とのべ、松浪議員の政治的道義的責任はいっさい問わない姿勢を示しました。