2003年7月21日(月)「しんぶん赤旗」
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自衛隊をイラクに行かせない――。与党がイラク特措法案の採決をねらうなか、自衛隊のイラク派兵に反対するラリートークとピースパレードが二十日、東京・渋谷でとりくまれました。ワールド・ピース・ナウ実行委員会の主催。
ラリートークで、フリージャーナリストの志葉玲さんは「同じ人間として、自衛隊員でも米兵でも殺されてほしくないし、殺してほしくない」と話しました。
「日本からイラクに派兵すると聞いて、腹立たしかったし、悲しかった」と話したのは、韓国・ソウル市の聖公会大学教授の金貴玉さん。韓国での米軍被害にもふれて「日本の軍隊がイラクの民衆を傷つけないといえるのでしょうか。イラクにいくなら民衆が民衆に手を差し伸べるべきです」と訴えました。
パレードでは「米軍支援より医療支援」「イラク支援はNGOで」などと書かれたプラカードやカサ、シュプレヒコールでアピール。
番傘、じんべえ姿で参加した童画・動物画作家の梶谷泉さん(47)=横浜市=は、「自衛隊をイラクにいかせることが、北朝鮮への派兵など悪い意味で進んでいくのではないか。次につながるのではと、怖い」と話しました。
名古屋の民青同盟南部協議会の青年たちは二十日夕、「名古屋みなと祭」でにぎわう地下鉄名古屋港前でイラクへの自衛隊派遣反対の宣伝署名行動を繰り広げました。
青年たちは「憲法違反のイラク特措法は廃案に」と訴えるとともに、自衛隊のイラク派遣の賛否を問うシール投票やイラク特措法反対署名の協力を呼びかけました。子どもと祭の見物に来ていた男性(37)はシール投票をおこない、「名古屋港にアメリカの軍艦や海上自衛隊の護衛艦などが頻繁に入港するようになった。平和な港を望みます」と話していました。
シール投票の結果は圧倒的に自衛隊のイラク派遣反対でした。