2003年7月22日(火)「しんぶん赤旗」
熊本県水俣市で発生した土石流災害で二十一日、日本共産党調査団(団長・小沢和秋衆院議員)が現地に入りました。調査には、仁比聰平衆院比例候補、川上さちこ衆院熊本五区候補、水俣市議団が参加しました。
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土石流で十棟が押し流され、死者・行方不明者十五人が出た宝川内集地区では、公民館などに避難している被災者を激励し、現地を視察。
隣の家が押し流されてきて自宅が半壊した木下利一さん(62)は、「普通の雨の音じゃなかった。危ないと思って二階に行ったら、午前四時ごろ、隣の家がぶつかってきて家が傾いた。階段もつぶされたので、水が少し落ち着いたときロープで二階から逃げ出した」と土石流の恐怖を語っていました。また、「炊き出しがあるから助かっているが、もともと簡易水道の地域だったから、飲料水が心配だし、風呂にも入れない。これから仮設住宅などの問題も出てくる」と調査団に訴えました。
小沢議員は「国としてのお手伝いをできるようがんばる」と激励しました。
水俣市役所では、徳冨邦博収入役に面会し、徹夜で奮闘していることに敬意を表し、被害状況、国への要望などを聞き取りました。小沢議員は、国会へ帰ってからすぐに関係各省にも申し入れをする、とのべました。