2003年7月24日(木)「しんぶん赤旗」
民主、自由両党の合流構想をめぐり菅直人代表と小沢一郎党首は二十三日夜、都内で会談しました。両党が九月末までに合併し、民主党を存続政党として、現在の自由党を解散するなどとした合意書を交わしました。
合意は、合併後の新政党の代表を民主党の菅代表とし、新政党の運営は現在の民主党執行部によって行い、新政党の規約、政策などは現在の民主党のものを継承するとしています。
総選挙に向けた候補者調整は九月の両党合併までに完了させ、合併実現に向けて、両党幹事長を責任者とする「合併準備委員会」を設置するとしています。
会談後の会見で菅代表は、「政権交代可能な小選挙区中心の選挙制度が導入されたが、実現できていない。『小異を捨てて大同につく』覚悟で合併する」と述べ、政策的一致はこだわらない考えを示しました。
小沢党首は、「一つの政党の中で具体的な考え方や手法に違いがあり、われわれと民主党の考え方は自民党のような違いがあるとは思わない。自由党の主張が政党の中で少しでも実現するように議論してやっていく。お互い譲歩しなければいけない」と述べました。