2003年7月24日(木)「しんぶん赤旗」
【カイロ22日小泉大介】イラクに駐留する米軍のサンチェス司令官は二十二日夜、バグダッドで記者会見し、サダム・フセイン元大統領の長男ウダイ氏と二男クサイ氏の二人が同日、死亡したことを確認したと発表しました。
同司令官の会見や現地からの報道によると、米陸軍第101空てい師団など約二百人の米軍部隊が二十二日午前から、フセイン元大統領の息子二人が出入りしているとの情報をもとにイラク北部モスルの民家を包囲し、約六時間にわたり攻撃を加えました。
米軍部隊は激しい抵抗を受けた末に銃撃戦を制し、四人のイラク人の遺体を発見、そのうち二人がウダイ、クサイの両氏だとしています。サンチェス司令官は「二人が死亡したことは確かだ」「複数の根拠によって身元を確認した」とのべました。死亡した残りの二人のうち、一人はウダイ、クサイ両氏どちらかの息子、ほかは警護員とみられます。戦闘で米軍側には四人の負傷者がでました。
フセイン政権下、ウダイ氏は民兵組織「サダム・フェダイーン」を率い、クサイ氏は共和国防衛軍や特別共和国防衛隊などの精鋭部隊のトップを務めていました。