2003年7月25日(金)「しんぶん赤旗」
二十四日の参院本会議で、野党共同の川口順子外相、石破茂防衛庁長官、福田康夫内閣官房長官にたいする問責決議案が提出され、日本共産党の畑野君枝、小泉親司、吉川春子の各参院議員が賛成討論をおこないました。
畑野議員は、川口外相問責決議案への賛成討論に立ち、米英の軍事占領支配に加担する違憲立法・イラク特措法案を強行しようとする川口外相に外交をになう資格はまったくないと強調。この間、イラクが大量破壊兵器を保有しているという米英の戦争の口実を川口氏が一貫して擁護してきたこと、イラク特措法案について「非戦闘地域」で活動するという虚構の議論を繰り返してきたことなどを指摘、イラク特措法案の廃案を求めました。
小泉議員は、石破防衛庁長官問責決議案への賛成討論で、石破氏がアメリカ・ブッシュ政権の「ブーツ・オン・ザ・グラウンド」(地上軍の派遣)という圧力に唯々諾々と自衛隊を派兵するのは「言語道断の行為」と指摘。イラク特措法案への国民の懸念をすべて先送りにして、とにかく法案を成立させるという態度は、防衛庁長官としての責任を放棄したものだと強調しました。さらに、「特異の憲法観」から繰り返してきた徴兵制合憲発言や集団的自衛権合憲発言を批判しました。
吉川議員は福田内閣官房長官問責決議案への賛成討論で、イラク特措法案に対する国民の反対が55%にのぼっている新聞の世論調査も示し、国民の声を聞かずに同法案を強引に成立させようとすることは暴挙だと糾弾。イラクで自衛隊の活動地域となる「非戦闘地域」や、イラク戦争の根拠とされた大量破壊兵器の存在について無責任な説明に終始していること、レイプ擁護発言についての追及にも真剣な反省を示さないことにふれ、官房長官としての信任に値しないとのべました。