2003年7月25日(金)「しんぶん赤旗」
【カイロ24日小泉大介】イラクを占領する米軍報道官は二十四日、イラク北部のモスル近郊を移動中の米陸軍第一〇一空てい師団の車両が同日午前、小火器とロケット弾による攻撃をうけ、米兵三人が死亡したと発表しました。
現場は米軍が二十二日にサダム・フセイン元大統領の二人の息子の死亡を確認したとする場所と同じ地域。モスルでは二十三日にも米兵二人が殺害されています。
二十四日に米兵三人が死亡したことにより、五月一日にブッシュ米大統領が戦闘終結宣言をおこなって以降の攻撃による米兵の死者は四十四人に、イラク戦争開戦以来では百五十八人に達しました。在イラク米軍幹部は、元大統領の息子死亡でイラク側の抵抗が弱まるとの楽観的な見通しを示していましたが、報復激化への懸念も出てきました。