2003年7月26日(土)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の志位和夫委員長は二十五日、国会内で記者団に問われ、小泉内閣不信任案の否決を受けて、次のようにのべました。
一、国会では与党の数の多数で否決されたのは残念だが、野党が一致して、内閣不信任をつきつけたということは、国民の声を代弁する大事な意義のあることだったと思う。
一、小泉内閣のこの二年余をふりかえると、異常なアメリカ追随姿勢はきわだったものがある。イラク戦争に対する支持の表明、イラク派兵法案の強行の動き、有事法制の強行。アメリカに言われるまま、戦争を支持し、自衛隊を出す。この異常な対米追随を続けていいのかという問題は、いま深刻に問われている大問題だ。
一、もう一つ、異常な国民の暮らしに対する冷酷さを、この二年間をふりかえって痛感する。この間、長い不景気で国民の所得と消費がどんどん落ち込んでいる。そこに巨額の負担増をかぶせる。「不良債権処理の加速」で中小企業の倒産を激増させる。リストラの支援をやって失業を増やす。これだけ国民の暮らしに冷酷、冷淡な政権はない。これが日本経済を悪循環に引き込んで、出口のないところにきている。
一、異常なアメリカ言いなり、異常な暮らしへの冷淡さ−−この政治をおおもとから転換することがいま、日本の政治に切実に求められているということを国会の終盤にあたって強く感じる。そういう立場で奮闘していきたい。