2003年7月29日(火)「しんぶん赤旗」
【チュニス28日小泉大介】チュニジアの政権与党、立憲民主連合の第四回党大会が二十八日午前、首都チュニス郊外の見本市会場で始まりました。大会には国内代議員約三千人が参加したほか、世界約八十カ国、百九十人の代表が参加。日本共産党の不破哲三議長も開会から大会に出席しました。
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開会後、演説に立ったベン・アリ党首(大統領)は、今回の党大会を「大志の大会」と位置づけ、この間、党が達成した成果を強調するとともに、民主主義と人権の前進、公正な競争の実施や雇用確保などの経済政策、人権、社会諸施策に関する今後の課題を強調しました。
ベン・アリ党首は平和の問題では、世界各国の協力によるその達成と、異なる文化、文明間の対話の意義を強調しました。同党首は「国際紛争は国連憲章の精神にもとづき、国家主権の尊重、内政不干渉の原則によって解決することが必要」とのべ、この精神でパレスチナ問題を解決する意義を強調。イラクの復興問題にかんしては「イラクの主権と領土保全の原則にもとづく解決が重要」と訴えました。
【チュニス27日小泉大介】不破議長は大会に先立つ二十七日夜、立憲民主連合のハメド・カルーイ副議長主催の夕食会に出席しました。同夕食会では、二〇〇〇年十月に東京で懇談したチュニジアのハビブ・ベンヤヒア外相と約三年ぶりに再会しました。同外相は不破議長に日中四〇度を超える気温に、「異常な暑さで申し訳ありません」とユーモアをまじえて語りかけ、「遠路はるばる大会参加のためにチュニジアを訪問されたことを心から歓迎します」とのべ、懇談しました。
さらに不破議長は、ヨルダン下院議長、シリア・バース党、全ナイジェリア人民党、コートジボワール民主党、エリトリア解放戦線、ドイツ民主的社会主義党、中国共産党、マリ大統領府官房長官、エジプトの複数の政党の代表などと親しく懇談しました。