2003年8月1日(金)「しんぶん赤旗」
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【チュニス30日小泉大介】日本共産党の不破哲三議長は、三十日午前、チュニジア側の案内で首都チュニス中心部の旧市街、メディナを視察しました。
メディナは、帽子や靴、じゅうたん、貴金属、陶器、香水など商品別のスーク(市場)に分かれていて、生産者と商人が協同組合をつくって、それぞれのスークの管理運営にあたっています。
これらのスークが全体として迷路のように広がっているのが特徴で、不破議長は、首相府顧問のアブデルラティフ・ハマム氏の案内で、雑踏の路地をスークからスークへと歩き、工房にも寄りながら、市民の活気ある生活ぶりを視察しました。
ここでは、商売の合間にも礼拝をおこなえるように、どのスークの近くにも、小さなモスクが目立ちました。
これらチュニスの旧市街は、十四世紀以降、その姿を変えず、イスラム都市の伝統的な構造を残したものとして、世界遺産に指定されています。スークを見下ろすように建つグランド・モスク(九世紀建設)や、かつて旧市街を取り囲んでいた城壁の一部をなす海の門(フランス門)なども、世界遺産の対象となっています。