日本共産党

2003年8月8日(金)「しんぶん赤旗」

米軍作戦に国民反発

NY紙報道 現地司令官も認める

イラク


 【ワシントン7日浜谷浩司】ニューヨーク・タイムズ紙七日付(電子版)は、イラクで米軍が進めている軍事作戦が、イラク国民の反発を呼んでいることから、駐留米軍は方針転換を迫られていると報じました。支配を固めようとする米軍の強硬姿勢が、新たな困難を引き起こしているもので、占領政策の破たんがまた一つ浮き彫りになっています。

 イラク駐留米軍のサンチェス司令官は同紙のインタビューに、「軍事作戦で強硬なアプローチをとってきたことが、イラク国民を離反させ始めた」とし、米占領当局の後押しでつくられた統治評議会からも懸念が伝えられていることを認めました。同司令官はさらに、戦闘の終了を宣言した直後から、米軍が攻撃される事態が生じているとして、米軍の作戦行動が報復を招くという悪循環に陥っていることを認めました。

 米軍は、毎日のように繰り返される襲撃について、前政権の関係者によるものとして、平定作戦を実施しています。フセイン元大統領の二人の息子の殺害後は、フセイン元大統領自身を追い詰めているとし、作戦をさらに強化。昼夜を問わず住居に踏み込み、一般市民まで拘束しています。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp